ROAD TO C

英語中級者(CEFR B2)から上級者(C1)へ仲間入りする為のブログ。海外就職や留学の情報も。

【海外就職】コールセンター職で失敗するタイプの人の話

こんなはずじゃなかったとすぐに帰ってしまう人があまりにも多いのでネットでもあまり語られない暗い部分についてあえて書きます。

これからコールセンター、カスタマーサポートの仕事を海外(ほぼ東南アジアだと思う)でやろうと思っている人はデメリットを知ることになるのでぜひ読んでみてください。

駐在員でもコールセンター職でもない立場でしたが、コールセンター職に就く人たちの傾向や問題点について触れる機会も多く、失敗する人は似たような傾向にあると感じます。

海外で働きたいという理由だけで安易に飛びついてはいけない

最近の若い層は海外出張や駐在に行きたがらないというニュースを見ましたが、そんなものは大嘘であると思うくらい「海外に住みたい」「海外で働いてみたい」という気持ちだけで渡航する人に会います。

それでも良いんですが、そういう人に限ってカスタマーサポートと書かれているコールセンターに就職するケースが大半です。

恐らくカスタマーサポートの求人がほとんどを占めており就職が簡単であることが理由かと思います。

ただ将来を見据えて考えるなら、根性と信念に自信のない方はコールセンター職は外した方が無難です。

特に大卒20代の人で「キャリアアップの第一歩としてコールセンターで働く」と思っている人には、本当にそれで思い描いているキャリアが築けるのか改めて考えるのをお勧めします。

「誰でも」採用される現状

大卒20代と書いたのは、大卒20代だと大した経験が無いとしても他の仕事を十分に選べる可能性があるからです。

基本的に海外で働こうと思うと大卒であることがビザ発給の最低条件です。

ところがコールセンターだとなぜか大卒じゃなくてもビザが出ます。

日本語が話せるだけで特殊能力とみなされ、本来ならビザが発給されないはずの高卒、高校中退、中卒という方もビザが取れるのです。(実在します)

年齢は最近厳しいので大卒でなければ30代以上にならないとビザがおりにくいのですが、職歴についてはあまり関係ないように思います。

正社員として職歴がない50代や、一か所に長期勤務したことがない40代でも採用されます。

「誰でも採用される」所であれば、一通り他のところを転々としてからでもいいのではないかと個人的には思います。

大量採用・大量離職が当たり前

先述したような日本での就職にかなり不利な人でも簡単に正社員として採用されるカラクリは大量採用・大量離職が原因です。

何十人を一気に採用して現場に送りこむのが人材採用会社に課された使命です。

アメリカやヨーロッパだと地名だけで喜んで働きに来る人がいるのでそこまで採用も大変になりませんが、東南アジアは喜んで住みたいという人がそもそも少ないので何十人の枠を埋めるだけでも一苦労となります。

申し込み者全員を片っ端から採用しているのかと思うほど、よほどのことが無い限りは内定が出ます。英語が一言も喋れなくても就職できます。(英語ができる方が給料は高いですが)

ビザは最長2年のものを取得できるのですが、カスタマーサポート職では1年分しか出ません。

理由は1年どころか、3ヶ月や1ヶ月といった超短期でやめて帰る人が多いためです。

就職自体は簡単ですが、英語が話せなくて日常生活に支障があったり、その国での生活が合わなかったり、カスタマーサポートという性質上、苦情を聞くのに心を病んだり、仕事に飽きたり…色々な理由があります。

日本でさえ仕事がまともに続けられない人が異国で突然できるようになるかというと不可能な話で。

根性が無いと厳しいと最初に書いたのはこれです。多くの人が続けることさえ難しい。

続けられる人は出世していきます。

テレビの良い報道に惑わされないで。現実は大違い

20万円くらいもらえて、プールやジムのついた綺麗なコンドミニアムに住める!とテレビで見てやってくる人はいますが、現実はそうもいきません。

まず、最初の6ヶ月は税金で28%も取られます。条件を満たせば返ってはくるのですが。

コールセンターで学歴をクリアしていない方がよく採用されているサイバージャヤの企業では、手取りは10万円程度ですので思っているような贅沢はできません。

しかも年末で計算がリセットされるので7月以降にマレーシアに来た方は最大で1年近くその生活を強いられます。

そのあたりの税金の話はこちらのブログに書かれてあるので参考にしてください。

マレーシア就職にあたって知っておくべき税金事情-ハイパーゆで子のブログ

それを知らずに来ると「テレビのような贅沢な生活と違う!」となって帰りたくなる方がいるようです。

手取り10万円はマレーシアと言えど日本人が生活するには厳しいです。

そして物価は毎年急激に上がっているので「1年前に見たテレビの話」は別物だと考えてください。

日本人と絡むならマウント取られることもあります

駐在員とその家族、現地採用、留学生、などなど、マレーシアに住んでいる日本人にはいろんな人がいます。

カスタマーサポート同士の集まりなら良いのですが、やはり別の生活圏にいる日本人に関わると腹が立つ場面に出くわすこともあります。

サイバージャヤはクアラルンプールに住んでいないことをつつかれたり、クアラルンプール内でもモントキアラに住んでいる人から上から目線をされることがあります。

世帯年収が桁違いなので、現地採用は駐在員の家族に見下されることも…。

そんな人ばかりではありませんが、そういう場面になると自分の置かれている立場が嫌になるものです。

何度も言いますが上手くいくためにはこういう理不尽さにも耐えられるだけの忍耐力が必須です。

他の国を見据えた海外就職の第一歩としての効果は期待できない

現地人と結婚して住み続けない限りはいずれ日本に帰らなければいけません。

定年まで働いてお金をためてから日本に帰るということであれば別にいいのですが、別の国に行ったり日本で再就職する場合、マレーシアで短期のカスタマーサポートをしていたことはキャリアの足しにはなるかというと微妙です。

やはり地名のブランドというものはあるので「日本で働いていた」ということはプラスに捉えられますが、東南アジアで働いていてもシンガポール以外にブランド力は一切ありません。

マレーシアでもタイでもベトナムでも、一般的に世界の人は東南アジアを物凄く下に見ています。

アジアで世界的にブランド力を持つ国・地域は、日本、香港、シンガポールくらいでしょう。

ずっとカスタマーサポート業界に身を置くのであればそれは専門職歴に計算されるのでまだいいのですが、他の国での就労や別の職種を目指すための通過点とするのは期待しにくいのが現状です。

専門職で経験を積むならまだしも、本当はカスタマーサポート以外の仕事をしたい人がコールセンターで働いたり、他の国(特にヨーロッパやアメリカ)で働きたい人がマレーシアの現地採用で働くくらいなら日本で違う仕事の方がまだ可能性はあります。

上手くキャリアに乗れることもあるけど競争は激しい

ネガティブな話しかしていないので少し希望が見える話をすると、マレーシアは優しい国なので長く働くだけで道が大きく開けます。

マレーシアでは国内で一定の職歴を確保すると学位が無くても他の職でビザが取れるようになります。

マレーシア国内に限定すれば、ですが学位を持っていない人は総合職に就職するための踏み台としてコールセンター就職を利用するのは有りです。

ただ他の国で働きたくなった場合、そこで新たに学歴の要件が必要になりますので注意してください。

あとは、日本と違い本当に簡単にクビになるので続けたくても続けられないということもあります。

そうしてキャリアアップをした人は実際に何人か知っていますが、そんな人は本当に一握りです。

成功に対する熱意、苦しい時期を耐え抜く忍耐力、やり遂げようとする信念が必須です。

日本で行き場が無いならいいと思う

学歴が足りなくて正社員につけなかったり、日本で時給の低いアルバイトしか仕事が見つからなくて生活に貧困しているということであれば東南アジアのコールセンターは良いと思います。

同じ手取り10万円でも日本の方が生活するのが大変ですからね。

このタイプの方に気を付けて欲しいのが貯金は最低でも30万円は持っておかないといけないということ。

片道航空券支給&生活始めの家賃無料とうたわれていますが家賃無料は2週間だけのケースが多いです。

2週間以内に住むところを探して出ていかなければいけないので、初めての給料をもらう前に賃貸物件への支払いが発生します。

コンドミニアムに入居するには家賃の3.5倍を支払う事が慣例化されているので、ワンルームに住むならいきなり12万円から20万円くらいの出費です。

また資金がギリギリの状態で来る場合は契約期間内での退職が難しくなることも念頭に置いてください。
ビザ取得にかかった費用を返済しなければいけないためです。

たまに踏み倒して日本に逃げ帰る人もいますがマレーシアどころかASEAN全域で入国拒否されることになりかねないので絶対にやめましょう。

日本で行き場のない生活を送っている状態なら選択肢としては有りです。

そして渡航したら頑張って更に上の給与や待遇をもらえるように頑張りましょう。

頑張る人には必ず道が開けます。

追記

関連記事の第二弾できました。こちらもどうぞ。

大企業は大丈夫?本当にあった巨大企業カスタマーサポート突然閉鎖の話


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2 comments on “【海外就職】コールセンター職で失敗するタイプの人の話

  1. 初めまして。コメント失礼致します。
    当方日系専門職での職歴あり、大卒です。外資系のサービス業への就職を希望していますが、現在の実践英語力と職歴では希望の業界に転職できないため、東南アジア英語圏への渡航を考えています。
    TOEICスコア800強ありますが、海外経験がなく実践英語力に欠ける現状です。英語圏の東南アジアでカスタマーサービス職に就き、外人とルームシェアなどしてSpeaking力を伸ばし、飲食店やホテル、航空関係などサービス業への転職を考えています。
    上記のような考え方は甘いのでしょうか。また、上記のような具体的な目的があっても、カスタマーサービス職というだけでその後の転職は厳しくなるのでしょうか。
    ご意見くださるとありがたいです。

    1. こんにちは、コメントありがとうございます。

      「現在の実践英語力と職歴では希望の業界に転職できない」とは誰に言われたんですか?
      もし言ったのが人材紹介会社なら無視してください。手っ取り早く報酬が欲しいだけなので。
      会社のウェブサイトやLinkedInから直接レジュメをだしてください。
      私が全く同じ立場でした。
      海外系の職歴が無い日系専門職で別業界でしたので人材紹介会社に断られて自分で直接出して内定をもらいました。

      カスタマーサービスにつくとその国内でご希望の内容に転職は可能かもしれませんが違う国では難しいです。
      同じ国で転職していくなら別にいいのですが、そうでないならキャリアアップになりません。
      文面から本当は東南アジア以外の国に行きたいと見受けられますがいかがですか?
      TOEIC800強なら十分英語力はあります。ただ慣れていないだけです。すぐ後から付いてきます。
      良ければこちらの記事もご覧ください。
      <海外就職を成功させるための武器を伝授する>
      あと東南アジア英語圏でルームシェアしても思っているようなスピーキングの伸びは期待しない方がいいです。みんなぐちゃぐちゃの英語を喋ってますから。
      お話を聞く限り、コールセンターをわざわざ選ばなくても現時点でご希望の職種で採用してもらえそうです。
      業界が違う分については専門職でなければカバー可能です。
      数うちゃ当たります。周りに惑わされずぜひ頑張ってください。

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